総量規制について

総量規制でお金が借りにくくなる?

「総量規制」とは、借り手の年収を基準として借入枠を設定する制度のことです。多重債務、借り過ぎを防止するのが目的です。
総量規制の対象になるのは個人向けの貸付です。消費者金融会社、事業者金融会社、クレジットカード会社、信販会社というノンバンクから借りるローンやキャッシングが対象となります。

【総量規制の6つのポイント】
①罰則強化
②行為規則の強化
③指定信用情報機関制度
④貸金業務取扱主任者資格試験
⑤総量規制
⑥出資法の上限金利引き下げ

特に重要なのは次の2点です。

(1)キャッシング等無担保ローンは年収の3分の1までしか借りられない

(2)貸金業者1社からの借入額50万円超の場合、または複数の貸金業者からの借り入れ合計が100万円超の場合、年収等を証明する書類提出が必要

この総量規制の導入により「指定信用情報機関制度」が創設されます。これにより複数の貸金業者間で1人の顧客の借入情報が共有され、他社での借入残高が把握されるようになります。
つまり、キャッシングやクレジットカードのキャッシング枠でお金を借りる時には今まで以上に制限がかかることになるのです。

総量規制でお金を借りる方法

大手キャッシング会社の審査が厳しくなっており、借り入れ希望者の審査通過率が20%台と4年前の3分の1程度になりました。またクレジットカード会社からは収入証明書を求められ、キャッシング枠を減額させられたという事例も増えてきました。
そこで、最近利用者が増加中なのが
クレジットカード現金化サービスです。
クレジットカード現金化はクレジットカードのキャッシング枠ではなく、ショッピング枠を利用するため、今回の総量規制の対象になっていません。もちろん、 将来的にどうなるかわかりませんが、いまのところ、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)により、合法とされています。
クレジットカード現金化サービスはこの状況下でお金を借りる方法として注目されているのです。